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 (株)ポリーでは、ネイティブ翻訳を行っていて、例えば和文英訳なら英語のネイティブに、英文和訳では日本人に翻訳をお願いしています。しかし、文章の内容自体や言い回しが各国に固有のもので、他の言語にすると不自然な翻訳になったり、誤訳を引き起こしたりすることがあります。また特に英訳の場合、殆どの国の殆どの職場にはある程度英語の出来る人がいるので、経済的な理由から、ちょっとした翻訳は職場内で行ってしまうことが多いようです。その結果、誤訳が多くなるという特殊事情もあるでしょう。

 今回はその例として、英語のサインと、それと対比する為に、律儀で実直な国民性で有名なドイツを取り上げてみました。

ホテルの心配(1)   
In a Tokyo Hotel: Is forbidden to steal hotel towels please. If you are not a person to do such thing is please not to read this notis.
(→ホテルのタオルを盗むのは許されておりませんので、よろしくお願い致します。もし、貴方がこのような事をする人でなければ、このサインは読まないで下さい)

 近年、これはどこの国でもホテル共通の悩みではないでしょうか。最後の一文にホテル側の気遣いが伺えますが,結局全員読むはめになりました。

 上の英語のサインには、日本人の特質が出ていると思います。よくある語順の間違いや、スペルミス、それになんとなく小心さとか気遣いとかが感じられませんか。
 以下の2つもネイティブならすぐに間違いや不自然さがわかるものなので、やはり日本人が訳したものでしょう。

惜しい一言   
In a Tokyo bar: Special cocktails for the ladies with nuts.
(→睾○(nutsの俗語)付き女性の為のスペシャルカクテル)

 言いたかった意味は、女性のみ限定、ナッツ付きスペシャルカクテルだったのでしょう。最後の「一言」さえなければ迷わず頼むのですが。スラングなだけに間違いを指摘しにくい分,オーダーも少なかったのではないでしょうか・・・?

正しいクラクションの鳴らし方   
From a brochure of a car rental firm in Tokyo:
When passenger of foot heave in sight, tootle the horn. Trumpet him melodiously at first, but if he still obstacle your passage then tootle him with vigor.

(→歩行者が現れたら、ホーンをプープーと鳴らして下さい。まず初めは大きな音で軽やかに鳴らし、それでもその歩行者が貴方の通行の障害となるなら、次は元気良くプープーと鳴らして下さい)

 実際にこう鳴らすとしたらかなり難しそうです。
「初めは軽やかに,次は元気よく・・・」なんだかオーケストラの演奏のようですが、ニュアンスは充分伝わります。
 日本では当然のこの気遣いも、不自然な単語の選択と相まって不思議な雰囲気をかもし出していますね。

ホテルの心配A   
In a hotel in Athens:
Visitors are expected to complain at the office between the hours of 9 and 11 A.M. daily.

(→お客様はオフィスにて毎日午前9時から11時の間に文句を言って頂けるようお願い致します)

 アテネではやっぱりコンプレイン(文句・苦情)が多いのでしょう。一日中コンプレインの対応に追われている様子が伺えます。
 これはドイツのものとは違いますが、ギリシャの特質がでていると思ったので載せてみました。コンプレインを時間外には受けたく無い、というのがギリシャ人の本音だと思いますが、日本の、特にホテルでは、このようなサインを出すこと自体考え難いと思います。

詳細な看板   
A sign posted in Germany's Black forest:
It is strictly forbidden on our black forest camping site that people of different sex, for instance, men and women, live together in one tent unless they are married with each other for that purpose.

(→この私達のブラックフォレストキャンプ場においては、女性や男性のような性別の異なる人々がその目的で結婚していない限りは、一つのテントに暮らす事を厳しく制限しています)

 律儀なドイツ人らしく、判りきったことまで更に細かく説明しようとした結果、とても変な看板になってしまいました。もっと単純に書けば問題は無かったのに。ドイツの看板はドイツ語でもこんなに細かく説明しているのでしょうか。文法的には、be married with という間違いは日本人にも多いですね。

ホテルの心配B   
In a Zurich hotel:   
Because of the impropriety of entertaining guests of the opposite sex in the bedroom, it is suggested that the lobby be used for this purpose.

(→異なる性別のゲストをベッドルームにお迎えされる事の不適切さから、ロビーをその目的の為にご利用になられる事をお勧め致します)

 構文的にはきっちりした文章で、しかも規則を厳密に考えるホテルらしいサインです。チューリッヒといえばスイスでもドイツ語圏だからこのようなサインを出したのでしょうか。意味としては、ホテルの意図とは反対に凄く開放的(?)な内容になってしまいましたね。
 同じ、勤勉な国民性といってもドイツの実直さと日本の気遣いといった特徴がでていると思いませんか。また、ドイツ人の方が日本人よりも英語が出来る分だけ(或いは言語自体が英語に近い分)、文法上の間違いが少ない気がします。
勿論、誤訳の原因は国情とか、国民気質だけが原因とは言えないでしょうが、ただ国民気質が誤訳の中に反映されているのは確かだと思います。